左右と善悪・今日の1問:119日目
先日の学習支援活動の中で
話題に上がった内容について
まとめていきたいと思います。
なぜ英語のrightは
正しいという意味なの?
という質問をされました。
全く持ってお手上げ
何も答えが出てこなかったので
一緒に調べてみると
いくつかの資料にたどり着きました。
①人間に右利きが多いことから
右=善、左=悪という考えが
古代ローマ時代にはあった。
②古代ローマの言語である
ラテン語をから派生した
英語、ドイツ語など
ヨーロッパの言語には
"右"を意味する単語と同じ語に
"正しい"という意味も含まれる。
③中国にも右=尊い,正しい
という考えが戦国時代にあり
左道(さとう/さどう)
という単語には邪道や
不謹慎という意味がある。
④インドには左手が不浄であり
食事は右手、排便の後始末は
左手で行うなどの習慣がある。
このように、宗教に関わらず
世界の多くのエリアで
右=善、左=悪のような考え方が
古くからあったようです。
また、近年の研究で
人は利き手側にあるものに対して
ポジティブな印象を受けやすい
というようなことがわかりました。
世界人口の約9割が
右利きであることを考えると
右=善となるのは
必然的な傾向なのかも知れません。
大元をたどって
子供の質問に答えを出すと
右利きの人が多いから
ということになります。
余談ですがrightには
"権利"という意味もありますよね。
多くの人が正しいと思う
ものや考え方が権利で
多くの場合、長い時間をかけて
勝ち取ってきたものだ。
と高校の社会の先生が
仰っていました。
さらに余談で
右翼=保守、左翼=革新
という言葉はフランス議会の
議席において保守派が右側
革新派が左側に座っていたことに
由来するものですよね。
保守派の人々は
自分たちこそが正義であると
確信して右側に座っていたのかも
反対に革新派の人々は
前時代的な考えに縛られない
という姿勢をもって
左側に座っていたのかも
と思うと言葉を調べることの
面白さに気付いてもらえるのかな
と思ったり思わなかったり、、、
そんなこんなで
今日の1問
権利の反対語は義務ですが
日本の三大義務とは
どんなものでしょうか?
昨日の1問
月の大きさは同じ日でも
観察する時間によって
少し異なります。
どんなタイミングだと
月が大きく見えるでしょうか?
というものでした。