普通の人・今日の1問:63日目
皆さんは「普通の人」ときいて
どんな人を思い浮かべるでしょうか。
子供の頃だけでなく
大人になってからも
悩まされている人が多いかも知れない
普通の人問題
数学的な視点で考えると
平均値や中央値、偏差値という
キーワードをもとに
考えることができます。
平均値というのは集団の
ある特性について数値化したものを
合計して集団の要素の総数で
割ったもののことです。
簡単な例を挙げて説明すると
10人の伸長を合計して
10で割った数字が平均値となります。
中央値というのは
ある特性について数値化したものを
その数値の小さい順に並べた時に
ちょうど真ん中の順番の要素が持つ
数値のことです。
1~5の整数があったとすると
中央値は3になります。
なお、着目する集団や特性によって
平均値と中央値が一致しない場合もあり
片方だけに注目してしまうと
その特性に関する集団の特徴を
正しく理解できなくなる場合もあります。
そういった際には偏差値などを使って
その集団において何番目くらいなのか
ということを考えることで解決します。
偏差値というものは入試の得点や
学校の学力だけではなく
身長や年収に対しても
計算することができます。
日本人は約1.2億人いますが
同一の仕組みですべての人に
適切な教育や支援を
実施することは難しく、
なんらかの制度を検討するときには
この偏差値をもちいて
普通の人・一般的な人を抽出して
検討することになります。
義務教育の期間で公立学校で行われる
学校教育を例に挙げると
偏差値50が真ん中らへんとなるので
偏差値40~60の生徒を対象に
カリキュラムが組まれていると
考えて差し支えないかと思います。
思い返してみてもらいたいのですが
先生の話を聞かずとも
教科書を読んだだけで
勉強の内容が頭に入っていく人が
学年やクラスにいたかと思います。
そのような特に学習に対して
秀でた才能を発揮できる人に対しては
学校の授業は学習を進める上において
その分野に興味を持たせるためのもの
としての役割が大きくなります。
ただ、授業を受けた方が
学習内容について理解が深まる
という一般的な生徒に対して
授業のカリキュラムが組まれているため
一部の勉強のできる生徒に対して
手厚く考えることはできません。
学校だけではなく基本的には
集団の仕組みというものは
大勢の方向を向いて検討されています。
例外的な人が多い場合は
その例外の集団の中で
大多数を占める人に向けた制度が
新たに検討されるなどして
これらの問題を解決しようとしています。
先ほど偏差値40~60が一般的で
それに対して制度を考える
と書きましたがそれって
結局何人くらいなんでしょうか?
そんな偏差値について
今日の1問
偏差値40~60の人の割合は
何人くらいいるのでしょうか?
言い換えると
偏差値40の人は何番目で
偏差値60の人は何番目でしょうか?
今回は正規分布を対象に
答えてみてください。
昨日の1問
日本で初めて発売された
家庭用ゲーム機は
なんというもので
いつ発売されたものでしょうか?
というものでした。